【No.324】 Re: 病気なんでしょうか?
naoto 14/02/27(木) 21:21
 ご返事が遅れてごめんなさい。
 (1)急に涙が出てしまう、(2)昔から物事に過敏に反応してしまう、などの症状は「脆弱脳プロセス」です。
(3)急に倦怠感が襲ってくる、(4)他人の気持ちが手に取るようにわかるので、相手のことを考えて行動してしまう。などは「主体性喪失プロセス」です。
 
 「主体性喪失プロセス」も「脆弱脳プロセス」も、私が病気を理解しやすくするために作り出した造語ですので、何のことかわからないと思いますので、簡単に説明します。

 「主体性喪失プロセス」について、まず説明します。
 人間というのはとても協調性があって、そのおかげで社会組織を築き、その一員となって生活してけるわけですが、協調性が過度になると、「自分を失う」「自分というものがなくなる」という状態に陥ります。私はこのプロセスのことを主体性喪失プロセスと呼んでいますが、このとき相手のペースに合わせ、自分をなくし、「疲労感の欠如」が生じます。
 すると、疲れて気力がわかないときに、人の目を気にせず休むのではなく、「自分は怠けているのではないか、さぼっているのではないか」等と自分を責め、「もっと気力を振り絞らなければ」と考えてしまいます。
 また、疲れて体がだるい時に、人目を気にせず休むのではなく。「体力が落ちてきている、衰えていくのではないか」等と考え、「もっと体力をつけなければ」と考えてしまいます。
 あるいは、疲れて頭が働かないときに、「バカになったのではないか、ボケていくのではないか」等と考え、「もっと頭を使わなければ」と考えてしまいます。
 そして何よりも、相手に気をまわしすぎ、気を使いすぎ、相手の心中を憶測しすぎ、グルグル考え続け、前頭葉のオーバーワーク状態が止まらなくなり、脳は疲れ果てていきます。
 この慢性的な疲弊状態の時に現れる症状として、「いなくなりたい」「逃げ出したい」「消えてなくなりたい」という消滅願望が出現したり、気力の減退(たとえば、出勤が億劫、顔を洗うのも風呂に入るのもおっくうだけど義務感から行う状態) 、全身倦怠感、思考力・集中力の低下、取り残され感、などの症状が出現するので、DSM-5というアメリカの診断基準では「気分障害」「感情障害」すなわち「うつ病」と診断しなさいということになっています。
 あなたの症状のことが詳しくわからないので断言できませんが、あなたはこの状態にあるのかもしれません。

 次に「脆弱脳プロセス」について説明します。
 別の例でいうと、疲れると皮膚の炎症・過敏症(蕁麻疹、湿疹など)が出やすい人がいます。疲れると胃の過敏症(急な胃痛や吐き気・嘔吐など)、腸の過敏症(下痢・便秘など)、膀胱の過敏症(頻尿・排尿困難など)…などと疲労時に、その人その人で弱いところの過敏症が出てきやすいものです。
 それと同様に、疲れると脳の過敏症・炎症が出現する人もいます。このときどのような症状他現れやすいかというと、
(a)物忘れ(たとえば「あれ、今何をやってたろう」「あれ、鍵をかけたろうか」など)
(b)情緒不安定(急に落ち込む、イライラする、不安になる、急に泣き出すなど)
(c)過敏性(物音が耳障り、明るい光が目障り、周囲の言動に過敏・神経質など)
(d)自制心の低下・脱抑制(「わかっちゃいるけどやめられない」という状態で、いらいらすると人や物にあたる、急に疲れると過食してしまう、など)
(e)空耳(ドアチャイム音がして出てみると誰もいない。携帯着信音がしたので見ると着信はなかった、など)、耳鳴りなど発作性幻聴
という症状が出やすいものです。

 主体性喪失プロセスで慢性的な疲弊状態にあるときに、脆弱脳プロセスも生じやすいものです。
 主体性喪失プロセスは広義の「統合失調症」ですから、抗精神病薬(ロナセン、リスパダール、ジプレキサ、エビリファイなどなど)が効果を発揮します。また、うつ病としてのくくりでいえば「メランコリー型うつ病」に相当します。
 脆弱脳プロセスは広義の「てんかん」ですから、抗てんかん薬(ラミクタール、テグレトール、デパケン、ランドセンなどなど)が効果を発揮します。うつ病としてのくくりでいえば「ディスチミア型うつ病」に相当します。

 これに対して、SSRI(パキシル、デプロメールなどなど)やSNRI(トレドミン、サインバルタなどなど)が効く「うつ病」は、「精神力枯渇プロセス」とでもいえばよい状態で、文字通り頑張りすぎて「電池切れ」になった状態です。「主体性喪失プロセス」と違う点は「疲労感がある」ということで、疲れを感じると十分休めますが、元気が出ると再び頑張ってしまい電池切れになる、ということを繰り返します。

 さて、あなたの場合、どれに当てはまるのか、もう少し情報があればいいのかなと思います。
 もし上記のどれかに当てはまるのであれば、十分に休養しつつ(休み方を練習しつつ)、通院治療(薬物療法と精神療法)を受けられてらよいのではないでしょうか。