統合失調症の幻覚は、原則的に「対話性の幻聴」です。それに対して、てんかん性の幻聴は(難しく言うと)「要素性の幻聴」です。そして、てんかん発作の場合には、幻聴ばかりではなく「幻視」「体感幻覚」「現実感の喪失」「離人体験」、あるいはいわゆる「幽体離脱」「かなしばり」なども「てんかん」の症状と考えていいでしょう。私のHPにもあるとおり、「消えてなくなりたい」「いなくなりたい」「逃げ出したい」などの消滅願望(と、私が勝手に呼んでいるもの)は、統合失調症の症状(統合失調症プロセス)です。周囲の評価を気にしたり(たとえば「人に何と言われているのだろう」「人にどう見られているのだろう」などと気にする)、完璧主義的であったり(たとえば「人はこうあらねばならない」「自分はこうしなければいけない」などと自分の行動を規定してしまい、自由に行動できない)という場合に、その人は「マイペース」に生活できなくなります。(私は「主体性を喪失する」と表現しています。)そして、人が主体性を喪失すると「統合失調症の状態」になってしまいます。(わたしは「統合失調症プロセス」と呼んでいます。)この統合失調症の状態の時には、心身ともに疲弊しきっていますから、大脳の炎症状態を併発しやすく、すなわち「てんかんの状態」(私は勝手に「脆弱脳症候群」と呼んでいますが)が生じやすいのです。あなたが17歳の時に体験したのは「統合失調症の状態」(統合失調症プロセス=思考伝播、希死念慮)であり、「てんかんの状態」(脆弱脳プロセス=幽霊を見る、周囲の景色が変わる、摂食障害、対人の過敏性)でもあったわけです。家路を急ぐときにあなたが体験したのは「てんかん発作」の一種であると理解していただけるとよいかと思います。> 初めて投稿させていただきます。> 40歳ほたるといいます。> > 私は昨年、統合失調症という診断を受けました。幻覚や幻聴はありませんが、人の考えが分かってしまって気疲れする、テレパシーを受ける、人に引きずられるなどの幻想があるとのことでした。私はいままで自分は敏感なだけで、これはただの個性だと思っていたので、病気だと知り驚いています。> > ただ、17才のときに激しい頭痛と幻覚(幽霊を見る)自殺願望で精神科を受診した経験もありますが、当時は両親からの強い反対を受け、治療を続けることはかないませんでした。> > 以後、摂食障害や対人恐怖症や貧血(だと思っていたパニック発作)などに悩まされながらも、通院なしで生活してきました。> > 自分の精神がおかしいと感じ、いろいろな方のサイトや体験談などで、自分の病気はいったい何なんだろうと自分なりに調べたりしました。こちらのHPを拝見して、目からウロコというか衝撃を受けた記事があります。> > 私は高校生の時に幻覚を見る以外に、自分でも解決できない体験をしています。小学校6年生のときの下校時、普通に家路を歩いていると、徐々に自分の周りの世界が速く進むように感じ始めたのです。それは、始めは少しずつ、徐々にスピードを増していきます。私は、それに置いていかれないよう、早歩きをしたり、最後は必死で走ったりしたことをよく覚えています。まるでビデオのコマ早送りのように自分の周りだけが速くなっていくんです。そして、スピードが最高に達したら、また徐々にもとの世界に戻ってくるのです。私は恐くて恐くてたまりませんでした。その後、2〜3ヶ月に1回の割合で同じ現象が5年ほど続くようになりました。それはパニック発作のように「予兆」があり、それが来るとます一生懸命急ぐようにして、置き去りにされないように必死になります。> > こちらの統合失調症のプロセスを見て、とても衝撃的で、やはり私は統合失調症だったんだと思いましたが、そう考えていいのでしょうか?